1.樹齢500有余年の杉木立
現在、参道から境内の周辺に約16本、樹齢は推定で400年以上と思われ、その中でも参道から境内に入り左奥の御神木は高さ約48m、目通りの太さは約7.8mで樹齢500年以上と思われています。立ち枯れした御神木の切り株も展示してあり樹齢400年以上が確認できますのでご覧ください。この杉は地域が困窮した時も伐採することもなく先人たちが守り育ててきたものです。
2.古き歴史ー平安の時代より
富士山は太古より噴火を繰り返し、現在の秀麗な姿を形造ってきました。
しかしながら麓で生活する人々にとっては、それがもたらす災害が一番の恐れでした。
その当時の人々は火を噴く山の事を総称して浅間(あさま)の山と呼んでいました。
そして浅間の山に住んでいる神様が怒っているから山が火を噴くのだと考えました。そこで特に富士山の浅間の神様の怒りを鎮めるためにお祈りをする場所に立てられた神社が浅間神社と言われています。
そういう事からその当時は浅間(あさま)神社と呼ばれていました。
それが江戸時代、理由ははっきりしませんが浅間(せんげん)神社と呼ばれるようになり現在に至っています。
全国に1300社ほどあると言われている浅間神社のほとんどは、富士山にちなんだ木花開耶姫が祭られています。
須山浅間神社も木花開耶姫が御祭神として祭られています。
現在の本殿は1823年(文政6年)に再建された物です。
須山浅間神社には古宮と呼ばれる社が残っています。
この古宮は、現在の本殿が再建される前には本殿として祭られていた社殿です。
神社に残されていた棟札によってこの古宮は慶長16年(1611年)に建てられた社殿だという事が分かります。
こういった歴史が認められまして、須山浅間神社は富士山が世界文化遺産に登録された時にその構成資産の一つに選ばれました。