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4.幻の登山道として
時代が明治に移りまして、明治16年(1883年)に御殿場からの登山道が須山口登山道の2合8尺の所で合流するように開発されました。その6年後には東海道本線が開通します。この東海道本線は昭和9年に丹那トンネルが開通するまで、御殿場線が東海道本線でした。そして御殿場駅が出来ます。
この事により交通の便利さから沢山の人々が御殿場からの登山道を利用するようになります。
さらに明治45年(1912年)には須山口登山道の通っていたあたりが陸軍の演習場として接収されてしまい、再び須山口登山道は通れない幻の登山道になってしまいました。
5.須山口登山歩道として
時代が平成に移りまして、平成8年に須山の人々が再び熱い思いで立ち上がります。
そして平成9年に演習場を通らなくてもよい、室町時代の登山道を整備して須山口登山歩道として一般公開しました。
現在この登山歩道はウォーキングツアーや一般の旅行者などに利用されて再び賑わっています。
今では毎年富士山の登山シーズンに、須山の浅間神社から歩いて富士山を目指すグループが何組かいます。
こういった歴史が認められまして富士山が世界文化遺産に登録された時、25の構成資産の中の4つの登山道の一つに「須山口登山道(現在の御殿場口)」と表記されています。
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